2014/05/31

NEET(ニート)からの卒業!非正規雇用者が面接合格する方法

求人広告を掲載すると大学や高校卒業後まだアルバイト以外の仕事をしたことが無い非正規雇用者や「面接のために1ヶ月ぶりに外に出た」というニートの方がたまに現れる。


私の会社では元々部下が上記のような方々を書類選考時点で不合格にしていた。しかし、私が部長に就任した昨年11月から非正規雇用者やニートの方も基本的には面接を設けるように方針を変更した。

自分自身がロストジェネレーションと呼ばれる世代ということもあるし大学院卒業後半年間、ニートをしていた経験もあり放っておけないのだ。一度何かに失敗したり遅れを取った人でも可能性があるかぎりは会って見極めるべきと思っている。


こうして方針変換後6ヶ月が経過し、多くのニートや非正規雇用者と面接をしてきた。
その結果彼らの弱点と就職試験の戦い方がわかってきたのでその心得5つをここで公開しよう。






■ニートの戦い方その一 アルバイトでも自己の経験はアピールすべし

ニートの多くは自分のこれまでの経験を「つまらない物」と思っている人が多い。きっと何社か受けた他社の軽い圧迫面接で指摘された結果なのだろう。

確かに同年代のライバルに比べ、アルバイトでの経験はアピールが難しい。アルバイトの仕事イメージが「学生でもだれでもできる簡単な仕事」だからだと思う。

しかし、それを逆手に取ってアピールすべきポイントもあるのではないだろうか?誰でもできるルーチンワークを他の人と同じようにただただ修行のように実行してきただけなら仕方がないが、なにか工夫をし、その結果たとえば「コンビニの30代OLの売上を10%アップさせた」と言うのはアピールすべき成果だ。

自分の仕事を振り返ってみてアピールすべき成果が無いのなら明日から何かひとつでも工夫をしてみよう。そして面接でアピールしよう。それが通じない相手だったら、それはそれで良いじゃないか。面接はお互いがお互いを知る機会なのだから。



■ニートの戦い方その二 自然に話す練習のため、異性と会話し練習すべし

ニートの多くは面接でとにかく元気がない。同年代と比べると頼りなくも見えてしまう。「自信が無いから当たり前の事」と言われそうだが、それでは戦えるわけがない。

面接の前にまずは異性と会話し楽しませる練習をしてみよう。

「異性との会話と言われても、リア充でもない自分は合コンに行く機会もないし、、、」なんて考える人もいるだろう。別に合コンやパーティーでなくても良い。お店の店員とのちょっとした会話やもしかしたらどこかの会社のオペレーターとの会話でも良いかもしれない。

とにかく人と(出来れば異性と)会話をし、人と会話する感覚を取り戻してから面接に挑もう。



■ニートの戦い方その三 身なりには人一倍気をつけるべし

私の会社の部下が元々ニートを書類選考で落としていたという事例の通り、いざ面接に挑んでも経歴に穴があったり、正規雇用経験が無いという事実は相手に少なからずマイナスの印象を与えている。

そのマイナスの印象こそ逆手に取るべきポイントなのだ。織田信長が斎藤道三との面談の際に完璧な正装で現れて驚かせたエピソードは有名だが、ニートも同じ手を使おう。バリッとしたスーツでハンカチーフも用意し、笑顔で面接会場へ現れよう。

自分だけで服装の良し悪しが分からない場合は店員さんの言うとおりのコーディネートでも良い。
少しの努力が未来を変えると信じてまず見た目から変えてみよう。



■ニートの戦い方その四 アルバイトスタートも視野に入れるべし

普段の仕事に工夫をし、自分をよく見せる練習をして努力をしても、やはり同年代と比べられてしまうと経歴が見劣りしてしまうのは否めない。そんなニートを会社が社員として雇うのはリスクも大きい。

そのために多くの場合はアルバイトスタートを打診されるようだ。このアルバイトスタートが曲者で、スタートしたら最後、ずっとアルバイト契約なんて会社もあるため、みんな警戒してしまう。会社側のリスクもニート側のリスクもわかるので、非常に難しい問題だ。

もしニートのあなたがアルバイトスタートを打診されたら、

本当にその仕事をやってみたいのか?
アルバイトを打診してきた目の前の人は信用できそうか?
今の生活を本気で変える覚悟があるか?

もう一度自問して欲しい。全ての問に答えがYesならアルバイトスタートを受けてみてはどうだろうか。



■ニートの戦い方その五 決して諦めるべからず

ニートの就職活動で最も大切なことは単純だけど「諦めないこと」だ。
就職活動は恋愛や食事と一緒だ。何度失敗しても何度苦い思いをしても諦める事ではない。いつか出会う自分にとって最高の環境を信じ戦い続けなければならない。

とはいえ、だれでも10社も連続で断られたら嫌なってしまう。この嫌になった時が勝者と敗者を分けるターニングポイントだ。

継続こそ力なり。


自分を信じて戦い続けて欲しい。自分の可能性をつぶさない責任は自分にある。