2014/06/01

SIerよ大志をいだけ!新たなキャリアをつかむ方法

日本のITを支えてきたSIer(システムインテグレータ)のキャリアが危ない。
これまで日本の企業がITシステムを導入する際にはその専門家であるSIerへ相談し、提案を受け自社開発を行ってきた。

しかし3,4年前から状況は一変した。
様々なシステムがクラウド化され、導入時の敷居は格段に下がった。SIerのサポートがなくても自社のIT部門だけで検討から導入まで行う事も増えてきたのだ。

元々SIerという職種はアメリカやヨーロッパには存在しない。
システム導入はユーザー企業のIT部門が勉強し、メーカーとの情報交換の上で実現することが多い。

だからと言ってSIerが日本から絶滅するかというとそんなことは無いだろう。超専門性の高い領域は今後もSIerの活躍が期待される。ITシステムは簡易的に導入・運用できるものと、複雑で専門性を必要とする領域に二分化されると思われる。





そんなSIerが今後生き残る道は ①専門性を磨く、②転職によるキャリアチェンジ のいずれかだと思う。

私の会社でもSIer出身のシステム開発者を多く採用してきた。
ほとんどのSIer出身者は優秀だし、ベンチャー企業のシステム開発者として活躍するためには十分な技能を持っていることが多い。

ただ、彼らの多くに共通する弱点がある。その弱点が災いし、何度面接を繰り返しても採用されないとなげくエンジニアがいる。


その弱点が「ネガティブ思考」だ。


SIer出身者と面接を行っていると、その多くが「できない理由」を説明するのが非常に得意だが「どうやったらできるか」の説明や思考が苦手だということに気づいた。

エンジニアの多くはクライアントの無理難題や開発途中での度重なる仕様変更を経験している人も多い。そういう事象が起きた時、窓口である営業担当やクライアントのせいで巻き込まれた(自分ではコントロール出来ない)と考えることが多い。

そのことを転職理由としてあげる人もいる。
確かに彼らの置かれている立場を考えれば、そういう考え方も当然だと思う。


だが、一つ考えて欲しい。ベンチャー企業のシステム開発担当者になれば、クライアントの無理難題や開発途中の度重なる仕様変更に振り回されるという事から開放されるだろうか?

いや、むしろ増える可能性だってある。

システム開発担当者に限らずベンチャー企業で働くためにはネガティブ思考は禁物だ。
今まで誰も経験したことのない仕事を、だれも体験したことのないやり方で実現することがベンチャー企業の成長には不可欠なのだ。

ネガティブ思考を止めと言われても止められない。そう言う人も多い。
そんな20代や30代にいつも言っていることがある。

「10年後に自分の職場にいる尊敬できない40代と同じと思われたくないのなら、何かを変えなければいけない」

さぁ、エンジニアのみなさん。ネガティブ思考をやめて大志を抱きましょう!