2014/05/14

若手人事担当は二度死ぬ


今日も採用する側(人事担当)がどんな思いで働いているのか一例をご紹介します。



人事担当者は会社の戦略に沿って採用計画を立てた後、媒体などとの打ち合わせをし、計画達成のためのロードマップを作成します。


一度に何社も求人広告を使う場合は一時間程度のインタビューをその都度受けて今回の求人の目的や欲しい人物像を伝え、その方々に届くメッセージを真剣に考えます。


その後応募がきたらそこからはただただ面接の日々。弊社ではこれまで1対1の面接のみを行って来ましたが、1対1で一回一時間、1日10名面接すると、もう21時を過ぎてしまう。


初対面の人とお会いして話すのは慣れていてもこちらにとってもストレスであることは確かで、面接というのは本当に疲れるものです。


特にこれまでの自分のキャリアをネガティブに語る人や、緊張しすぎて何を言っているのか解らない人、面接の準備をし過ぎて用意した答え以外はなにもいえない人なんかがくるとどっと疲れが増すものです。




そんな思いをして3050名に1人の採用を行うことが出来るのです。


もちろん面接では、自分がこれまで経験したことのない事を経験してきた人や、新たな気づきを与えてくれるような考え方をお持ちの方も来られるので非常に勉強になります。


ただ、通称「お悔やみメール」を送る際や、そのお悔やみメールに心無い返信(殆どがお礼ですが希にある)をもらったりすると免疫のない人事担当は一度死ぬことになります。






二度目の死は採用後に訪れます。


ここまでしてご縁があってともに働く仲間になった方のパフォーマンスが極端に低かったり、採用された方の採用前の想定と実情が極端に開いていたりすると当然人事担当へしわ寄せが来ます。


本人が浮かない顔をしているのを見ては声をかけ、周りからイマイチの評価がでればかばい、時に面談などを行いフォローするのです。


この過程で若くして中間管理職のような立場に置かれた若手は二度目の死を迎えるのです。



と言っても多くの場合実際に死ぬわけではないですし、応募者の方は時に何社も受けては断られ着て頂いているのですからそれに比べたら大したストレスでもないと思います。


ただ一つこの話からわかって頂きたいのは、人事などの面接担当者も人間で、申し訳ないと思いながら合否を判定しているということです。



みなさんには是非、緊張しすぎず、等身大の自分で自信を持って面接に挑んで頂ければと思います。z