2014/05/13

人事責任者がこっそり教える。いま転職で他人に差をつける方法とは?

仕事柄、中途採用の面接をする事が多い。

ここ1,2年で面接市場は変化してきているので今日はその話を。


転職市場の状態を表す指標の一つにみなさんご存じの有効求人倍率がある。


その推移を見てみると

2010 0.52
2011 0.65
2012 0.80
2013 0.93

と、明らかに改善している。

今年は1.04程度と予想されていて、2010年と比較して2倍の改善が見込まれているのだ。


こうなってくると求人媒体も強気で値上げしたり、紹介時の成功フィー(通常年収の25%だが、去年から35%を要求してくる会社も増えた。実際に応じているかどうかは別の話だけど)を上げたりしてくる。



2.3年前までは求人広告を載せて、書類審査の上でめぼしい人だけにアプローチしていた企業側もアプローチ方法を変えざるを得ない。






説明会というなのセミナーを開いたり、面接ではなく面談を実施したりするのがその一例だ。



それに合わせて媒体側は「スカウトよりもライトで応募者の負担が少ない」会いたいボタンなるものを機能追加してきたりする。


まずは間口をできるだけ広くして、可能性のある人は全員と会います!位の姿勢じゃないとベンチャー企業ではとても人材採用出来ない時代なのだ。


その急先鋒が下記3サイト

はたらいく

wantedly  ウォンテッドリー

Green  グリーン

使ってみた感想は、


はたらいくは20代の若手が中心で、応募者数獲得力はダントツ。もうこれ以上は面接したくない。と思ってしまうレベル。さすが老舗。

しかし、中にはアルバイト経験しかない方も多く即戦力狙いにはやや難点もある。


GreenIT系のエンジニアやマーケティング担当者につよい。最近はスカウトメールへの反応率が減ってきた様子。また年齢層の幅も広がってきたきがする。


別次元の話だが媒体の営業はイマイチのレベル。
営業担当向けの研修等実施しているのか他人ながら心配になる(笑)



wantedly はまだ使いたてなのでそこまで明確な線引はできていない。
登録者は学生~中堅メインと思われる。




どこもそれぞれに個性があり、年齢層やキャリアなどは様々で、自社の採用ニーズにあわせた使い分けが必要だ。



と採用側目線の話だけでなく、応募者目線のアドバイスも書いておこう。


求人倍率が高くなって来たからと言って、自分の希望する企業に就職できる人はやはりまだそこまで多くないのではないかと思う。


採用側が戦略変換が必要なのと同じように、応募者側も状況に応じた戦略変更が必要だ。

自分を見つめなおしこれまでの経歴を棚卸ししながら、複数媒体に登録して多数の求人情報に触れることも重要だが、ここぞ!という時にはホームページの直接応募等も試してみてはどうだろうか?

応募者は媒体の決まったフォーマット以外っで自分をアピールするチャンスを自ら作ることができるし、企業側も採用コストを削減できるのでお互いにHAPPYだ。


最後に応募者の方へ一言。

とにかく、面接はお互いにお互いを知るチャンス!緊張しすぎず普段の自分を見せる努力をして欲しい。